赤城山は榛名山、妙義山と並ぶ上毛三山の一つです。上毛かるたでは“すそ野は長し赤城山”と謳われ、その山景は美しいすそ野が長い三角形を築いています。標高は1,345mありますので、麓に比べると山頂に位置する大沼付近は気温が10℃は低くなります。ですので、夏で麓が30℃後半の猛暑の時も大沼湖畔は20℃台となり、非常に過ごしやすい気温となります。今回は真夏でも快適なウォーキングが出来るお勧めのコースを紹介します。
訪問のきっかけ
8月のお盆休みにどこかへ行こうと言うことになりました。その日の気温は37℃あり、どうせ行くなら涼しくて、コロナの影響をあまり感じないところへ行こうと言う事で、赤城山の大沼へ行く事にしました。我が家ではダイエットが流行っており、大沼一周トライアルと言う事で意見が一致しました。
ロケーション
赤城山大沼は群馬県前橋市にあり、東京方面からだと、関越自動車道の赤城インターチェンジで降りて40分程度となります。途中までは田舎ののんびりした光景を見ながらドライブし、途中からはくねくね坂道を赤城山まで登ることになります。山道のドライブが初めてだと最初ちょっと戸惑うかもしれませんが、道は整備されているため、安全速度で行けば心地よいドライブが楽しめます。
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関越自動車道の赤城インターチェンジを降りたら県道70号線を赤城山、前橋方面へ進みます。この道は冬に赤城山から吹き下ろす強く乾いた風の名前から“からっ風街道”と呼ばれています。からっ風街道は畑や果樹園の間を縫って走るのんびりした道で、赤城山南面を25kmにわたって走っています。
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からっ風街道を11km程進むと、県道4号線を赤城山方面へ左折します。
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畑や住宅を左右に見ながら段々高度を上げていきます。しばらくすると左右の景色が明らかに変わって広葉樹の間を走る道に変わっていきます。更に登って行くとくねくねの登山道になります。
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赤城山総合観光案内所
くねくね道を登りきると赤城山総合観光案内所が左側に見えてきます。この案内所は赤城白樺牧場に隣接しており、牧場が一望できます。ここで一休みです。
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牧場には羊が5頭草を食んでいました。のんびりした風景です。羊に並んでのんびりしたいです。案内所の中ではちょっとした食事が出来るようなっています。暑い日はアイスクリームがお勧めです。
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赤城公園ビジターセンター
総合観光案内所を出ると直ぐに赤城大沼が見えてきます。覚満淵脇にある赤城公園ビジターセンターに駐車します。無料駐車場で、広い駐車場ですので、十分駐車できると思います。トイレもあるので、ウォーキング前にトイレに行く事を忘れずに。
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覚満淵+赤城大沼一周ウォーキングコース
いよいよウォーキングです。今回のおすすめウォーキングコースはビジターセンターに自動車を止めて、覚満淵一周経由大沼一周コースです。総距離は約7kmとなります。大沼周囲は自動車道が一周整備されており、休日は交通量も多い為、自動車道を歩くことはあまりお勧めできません。今回のおすすめコースは極力自動車道を通らずに歩けるコースとなっています。
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覚満淵
まずは道路を渡って覚満淵の入り口に向かいます。
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覚満淵の入り口は鹿よけの柵が施されており、開け閉めが出来る様になっています。必ず閉めて入る様にしましょう。中に入ると高原植物による林が広がっています。
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覚満淵は湿原になっており、周囲は木道で整備されています。小尾瀬と呼ばれており、景色は格別です。周囲は約800m、30分程度で一周できます。
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沼地をほぼ一周すると左に入る道が見えてきます。ここを入ると覚満淵の入り口に戻ります。まっすぐ進むと昭和天皇の歌碑があります。
歌碑を過ぎると大沼側の出口になります。出口も鹿よけの柵が施されています。
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おのこ駐車場へ
覚満淵を出ると、大沼周回の自動車道に出ます。道路を30m程進むとトイレの手前におのこ駐車場につながる関東ふれあいの道の入り口があります。沢に下る坂道となっており、ここを下ります。
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道を下ると川沿いを進む笹路となっています。川を渡ると今は使われていないと思われるバンガローの様な建物が並んでいます。
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古びたバンガローはなんとなく不気味です。バンガローを左手に見ながらさらに川沿いを進むとおのこ駐車場へ到着です。
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おのこ駐車場の脇を通って進むと、大沼湖畔のお食事処、お土産屋さんがあり、その先に大沼が見えてきます。大沼湖畔を右側に曲がるとボート乗り場があります。
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湖畔のボート乗り場
湖畔にはボート乗り場が2件あります。手こぎボートが30分600円だそうです。
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ボート乗り場を過ぎ、湖畔から車道の方向に登って行くと自動車道に出ます。自動車道脇には歩道が整備されており、自動車を気にせず湖畔を進むことが出来ます。
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赤城神社へ
赤城神社へは啄木鳥橋(キツツキ橋)を渡って行きたかったのですが、残念ながら啄木鳥橋は工事中で渡ることが出来ません。もう少し先の赤城神社駐車場へ向かいます。駐車場までは自動車道の路側帯を歩いて行く事になります。車に注意して向かいましょう。
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赤城神社は小鳥が島の半島に鎮座した水神を祀る神社です。関東中心に約300社ある赤城神社の総本山です。駐車場を左に進むと神社脇に大沼からの水が回っており、鯉がたくさん迎えてくれます。神社に鯉のえさが100円で売っています。気持ち良いほど豪快にえさを食べてくれます。鯉の先を右折すると赤城神社の本殿になります。
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赤城神社は女性の願掛け神社として有名です。その由来は赤城姫と淵名姫という二人の美しい姫の物語から来ているそうです。その美しさを疎ましく思った継母に殺害された姫たちが赤城大明神に召され神となり、それ以来赤城の神に祈願した女性の願いは必ず叶うと言われているそうです。
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赤城神社は朱色を基調とした非常に美しい本殿が特徴で、赤城神社の総本山にふさわしい風格があります。
赤城神社にお参りしたら湖畔に出ます。湖畔を右方向に進むと赤城神社の駐車場裏手に出ます。
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大沼周遊歩道
赤城神社駐車場の裏手に大沼遊歩道の入り口があります。この道を通れば自動車道を避けて大沼沿いを歩くことが出来ます。
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大沼湖畔をひたすら歩きます。ところどころ休憩所が整備されています。丸太が置いてあるだけの簡単な休憩所ですが、疲れた体にはありがたいです。
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休憩所に座ると大沼を望むことが出来ます。釣りのボートが何隻か浮かんでいます。のんびり釣り船で釣りを楽しむのもいいですね。
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県立赤城公園キャンプ場
暫く歩くと県立赤城公園キャンプ場に到着です。キャンプ場は自動車道の山側になっており、大沼湖畔側へのテント設置は禁止されています。
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キャンプ場までで一旦遊歩道は終了です。ここから先は大沼湖畔を400m程先端まで歩きます。休日は湖畔でバーベキューをしている方々が多い為、その間を縫って歩く事になります。湖畔が終わる突き当りを自動車道へ上がります。
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車道へ登ったら左側の大沼周遊の方向へ進みます。左に曲がると用水制御施設があり、その先に”大沼”と書いてあるモニュメントがあります。
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青木旅館へ
大沼湖畔の用水制御施設からは青木旅館まで300m程度自動車道を進むことになります。短い距離ですが、自動車に気を付けて歩きましょう。
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青木旅館は、旅館業はもちろんですが、日帰り入浴、ワカサギ釣りボートレンタル、食堂、自転車レンタル等、赤城山の満喫をオールマイティーにサポートしてくれます。
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青木旅館を過ぎるとすぐ左側に大洞方面を示す木の標識があり、大洞方面への細い道を入ります。細い道を進むと大沼湖畔の道へでます。
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大洞へ
大洞までは広葉樹林の間に整備された遊歩道を、林の清々しい気をもらいながら歩いていきます。途中には赤城少年自然の家のバンガローや、カッター乗り場など林間学校施設があります。
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旧赤城神社
ようやく大沼一周しました。大沼一周最後には赤城神社の御神水が迎えてくれます。もとも赤城神社は赤城山の山岳信仰により生まれ、赤城山と共に大沼もご神体として信仰されたそうです。その大沼の源となった湧き水がこの御神水で、昔はひとすくい千金に値するとされ、朝廷、幕府に献上されていたそうです。
御神水の先には弁天宮があります。大沼の水かさが増すと湖水上に鳥居が浮かぶ幻想的な光景になるそうです。
旧赤城神社はこの弁天宮の後ろ側になります。
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弁天宮を背に進むと左手に旧赤城神社の境内が見えます。境内の中に建物は存在せず、建物跡があるのみです。道路に出て左側に曲がると旧赤城神社の鳥居前に出ます。
鳥居と道路を挟んだ反対側に結構急勾配の階段があり、そこを上ります。
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階段を登ると赤城山スキー場のたもとに出ます。昔小さい頃にこのスキー場に来たことがありますが、超初心者向けのスキー場です。子供を連れてのスキーには最適です。
階段の右側には大洞駐車場があり、トイレもあります。トイレに行きたくて限界に近かったので助かりました。
登った階段から突き当たった道路を左側へ曲がると思い出の石碑が見えます。昔小学生の頃林間学校で赤城少年自然の家に来た時に撮った写真の中にこの石碑が有ったような気がします。
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暫く道沿いに500m程度進むとビジターセンターに戻ってきました。
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赤城山大沼の基本情報
- 名称:赤城山大沼(正しい読み方は“おの”)
- 湖情報:火口原湖(カルデラ湖)、周囲約4km、水深16.5m
- 住所:群馬県前橋市富士見町赤城山
- 電話番号:027-287-8402(ビジターセンター)
まとめ
覚満淵一周~大沼一周で距離は約7km、時間的には休みながらで1.5-2時間程度です。あまり高低差はありませんが、土の道がほとんどなので、アスファルトに比べるとちょっと疲れるかもしれません。また、標高が1,345mある為、若干空気が薄いと感じるかもしれません。
今回、麓は37℃の猛暑だったのですが、大沼周辺は25℃程度で非常に快適でした。
景色はとにかく素晴らしいです。森林浴を楽しみながらのウォーキング如何でしょうか?