於菊稲荷は群馬県新町にあるお稲荷様です。赤い鳥居が沢山ある事と限定御朱印で有名なお稲荷さんです。住宅地の一角にあるお稲荷さんですが、境内には入り口から本殿まで赤い鳥居がいっぱい並んでおり、不思議なスポットに足を踏み入れてしまったような感覚に誘われます。
訪問のきっかけ
10月中旬のすっかり秋の気候になって来た頃、高崎周辺の神社を回ってみる事にしました。新町の於菊稲荷神社、高崎の烏子稲荷神社、小祝神社、進雄神社の4神社を回り、御朱印を頂きにドライブしました。4神社の見どころをご紹介します。
最初の神社は新町の於菊稲荷神社です。
ロケーション
於菊稲荷神社は群馬県新町の高崎線新町駅から800m程北に行ったところにあります。住宅地の中にひっそりと鎮座するお稲荷様です。
於菊稲荷神社
神社の裏手に駐車場があります。駐車場はあまり広くはありませんが、10台程度は止められそうです。
駐車場に車を止めて、駐車場から於菊稲荷神社の境内へ向かいます。その道沿いにアヒルがいっぱい玄関に置いてある御宅があります。
裏手から表の境内に出るととにかくたくさんの朱色の鳥居が目に入ってきます。一個一個の鳥居はさほど大きくないのですが、これだけたくさんの鳥居が並んでいると壮観です。
今回車を北裏側の駐車場に止めたのですが、於菊稲荷神社の正面は車を止めたところとは反対側の南側になります。折角なので南正面側に回り、参拝する事にしました。
表の境内入口に回ると於菊稲荷神社の看板と石門があり、鳥居の列の入り口になっています。
石門を入り、鳥居の列をくぐって進みます。鳥居の列はL 字型に連なっており、鳥居列の先に拝殿があります。
一つ一つの鳥居には奉納した方の名前が書かれています。また、赤くたなびく旗にも名前が書かれています。奉納すれば、自分の名前付きで於菊稲荷神社に置いてもらえるようです。
拝殿が近づいてくるとコンクリート上で子狐が迎えてくれます。なごみます。
鳥居をくぐり終えると立派な狐さんと共に拝殿が迎えてくれます。拝殿の奥との敷居は自動ドアとなっています。現代的です。
於菊稲荷神社には稲荷の大神様と於菊さんという女性の御霊が祀られているそうです。
もともとは戦国時代に神流川の合戦で勝利を収めた北条氏が、戦いの際に現れた白狐によって勝利がもたらされたと信じ、新町の地に稲荷神社を建立したと伝えられているそうです。したがって、主祭神は豊穣の神であり稲荷神である宇迦之御魂神です。
そして、もう一つの御祭神は神社の名前の基になった於菊という女性の御霊です。
於菊さんは地域の人々に愛された神社の巫女さんで、神社で奉仕を続けるうちに神秘的な力を授かり、人々が於菊さんを頼る様になり、いつしか神社自体が於菊稲荷神社と呼ばれるようになったそうです。於菊さんは今でも神様のお手伝いをされていると伝えられています。
拝殿の横には神楽殿があります。境内のところどころにコキアが植わっており、赤くきれいに染まっていました。
御朱印
お参りを済ませたら、拝殿横にある授与所で御朱印を頂きました。志納料は300円です。今回頂いた御朱印は通常版でしたが、月替わりの御朱印や季節ごとの御朱印もあります。
御朱印は狐様の動きや、しっぽをかたどったような文字のはらいで非常にデザイン性が高く仕上がっています。
御朱印を頂いたら、アマビエのイラストも頂きました。アマビエは日本古来の妖怪で、疫病を予言して「疫病が流行ったら私の姿を書き写して人々に見せよ」と言ったと伝えられています。コロナ禍で今アマビエがはやっているそうです。
於菊稲荷神社の基本情報
- 名称:於菊稲荷神社
- 住所:群馬県高崎市新町247
- 電話番号:0274-42-3303
- 授与所受付時間:9:30~11:50、午後1:00~4:00、
- 不定期に週2日程度お休み
- 見学無料
- 駐車場あり
まとめ
於菊稲荷神社は住宅街に鎮座する可愛い狐さんと沢山の朱色が神々しい鳥居が記憶に残るお稲荷さんでした。
スケールは大きくありませんが、於菊さんの人柄が今に通じている様なかわいい神社です。人気の御朱印も期待通りでご利益を頂けそうです。
皆さんも是非一度訪問されては如何ですか。