訪問のきっかけ
9月の4連休最終日にアート御朱印で有名な沼田の石尊山観音寺に行きました。観音寺参拝のあとまだ時間がある為、近くにある迦葉山弥勒寺へ行く事としました。迦葉山へは小さい頃ころから何度も訪問していますが、子供の頃は大きな天狗面に恐怖を感じていたことをよく覚えています。
石尊山観音寺への訪問記事は下記をご覧ください。
ロケーション
迦葉山弥勒寺は群馬県沼田市の沼田インターチェンジから北部に14km程度行ったところにあります。沼田インターチェンジから30分程度ですので、東京方面からも十分日帰りで行ける距離です。周辺には水芭蕉の群生地がある玉原高原、真田太平記で有名な沼田城址、などの観光地もあり、日帰り観光にもお勧めです。
自動車で行く場合は、関越自動車道を新潟方面へ進み、沼田インターチェンジでおります。料金所を出たら、沼田/玉原方面へ右折し、200m程進んだら最初の信号を右折します。
2kmほど関越自動車道の側道を進んだら、セブンイレブンのかどを玉原 迦葉山方面へ右折し、国道266号線に入ります。
国道266号線を6kmほど直進すると、迦葉山の入り口を示す赤い欄干の橋と歓迎の蝋燭が見えてきます。この橋を渡り少し行ったところの迦葉山入り口の看板を左折します。
迦葉山入り口を入り、1km程度進むと大山門が右側に見えてきます。さらにその先を右側にカーブすると参道への入り口があります。今は車で弥勒寺まで登って行けますが、昔は当然歩いて登った訳ですよね。短い距離ですが、20分ほど昔の人々の気分を味わいながら山道を登って弥勒寺まで行くことが出来てお勧めです。
到着
くねくね道を自動車で登ると迦葉山弥勒寺の駐車場に到着です。駐車場は60台まで駐車可能です。何らかのイベントが無い限り十分な駐車エリアです。奥にはトイレも完備しています。
駐車場に車をとめて参拝に向かいます。駐車場から右手側に回り込むとスロープ状の入り口が見えてきます。入り口の反対側は先ほどの下から続く参道の出口になります。周囲にはうっそうとした木々が生い茂っています。
弥勒寺
スロープを上がっていくと赤い瓦の本堂が見えてきます。
本堂の左奥に中峰堂(鎮守堂)があり、この中にお目当ての巨大天狗面があります。正面には天狗の大うちわが飾ってあり、気分を盛り上げてくれます。
中峰堂(鎮守堂)
鎮守堂の中には圧巻の巨大天狗面と共に多くの白髭天狗面がにらみを利かせています。このにらみによってコロナも早く退散してもらいたいものです。
迦葉山参りではお借り面という習わしがあります。最初に来た年に天狗面を借りて帰り、家の神棚に祭ってご利益を頂き、次に迦葉山にお参りするときに借りた天狗面と共に、門前のお店で新しい天狗面を購入してお礼参りとしてお寺に収めて、また別のお面を借りていくというものです。また、最初は小さい天狗面からお借り面を始めて、徐々に大きくしていくのが習わしとなっています。お借り面を行う善男善女がいる限り、お寺のお借り面は増えていくわけですね。
天狗おみくじ
鎮守堂の出口に天狗おみくじがありました。200円です。早速おみくじ好きの息子が引きました。おみくじの中には天狗の開運御守と共におみくじが入っています。おみくじは見事に大吉でした(^^)。色に溺れ酒に狂わなければなんでもうまくいくそうです。色に溺れ酒に狂えば何もうまくいかないのは当然ですが...
鎮守堂から外に出るとわらじの奉納が目を引きます。平成19年の奉納の様です。巨大わらじと普通サイズわらじが5足あります。巨大わらじは巨大天狗用ですかね。
その先には龍願閣(総受付)があり、その前にコカ・コーラのご当地自販機が置いてあります。天狗面の赤を基調にデザインされており、ご当地に合っていますね。
龍顧閣では御朱印を頂くことが出来ます。
迦葉堂
ご当地自販機の右側に中雀門と言う迦葉堂、迦葉山へ行く入り口があります。入り口は廊下の下を潜って行きます。冬になると、通路が雪で入れなくなり、必然的に迦葉山への登山は出来なくなるそうです。また、この入り口には「熊が出没しますご注意ください」の注意書きと共に熊よけの鈴が置いてあります。ドッキッとしますが、本当に熊が出るようです。登山から帰ってきたと思われる方々がいらっしゃいましたが、皆さんクマよけの鈴を持たれていました。自然との協調を行うためには人間の方から熊に出会わない様な行動をしなければいけませんね。
廊下の下を潜って、洗心池にかかる太鼓橋を渡ると分かれ道になります。直進はかなり急な階段、右側はなだらかスロープです。どちらも最終的には迦葉堂へ着きます。体力に自信がない方は右側を進みましょう。体力に自信がある方は直進して階段を上りましょう。私は体力には自信はないですが、直進して階段を上る方向を選びました。
階段はかなり急です。登りきると釈迦堂に到着です。ここには禅宗寺第二代護摩訶迦葉大和尚を祭っているそうです。
釈迦堂の横にはお地蔵さんと置石があり、これから先は自然界でうかつに人間が入るべからずと言う様な雰囲気です。熊だけでなく、まさに天狗も出てきそうです。
ここから先は迦葉山山頂への登山道となり、熊よけの鈴と登山装備が必要ですね。
階段を下っていくと開山堂があります。ここには歴代住職のご位牌が安置されているそうです。
開山堂から更に階段を下っていくと洗心池の太鼓橋のところに戻ってきました。
最後に観音像を見て、駐車場に向かいます。
迦葉山弥勒寺の基本情報
- 名称:迦葉山龍華院弥勒寺
- 住所:群馬県沼田市上発知町445番地
- 電話番号:0278-23-9500
- 見学:夏6:00~17:00、冬:6:30~16:30
- 拝観料無料
- 駐車場:60台無料
- 創建:嘉祥元年(848年)
まとめ
迦葉山弥勒寺は何度来ても畏怖の念を抱かせるパワースポットです。「天狗の仕業」と言う言葉がありますが、迦葉山に来ると鬱蒼と茂った山の木々の雰囲気と共に、天狗の怪異が本当にあるのではないかと言う想いを巡らしてしまいます。皆さんも、この不思議な感触を味わってみては如何ですか?